“ひとりハリウッド”が手掛けたゴジラのクオリティ

山崎:今回ゴジラのモデリングをしてくれたデジタル造形師の田口工亮君は、昔から“ひとりハリウッド”と呼ばれていて……。

深緑:ひとりハリウッド?

山崎:『ゴジラ-1.0』は彼にゴジラを任せられたのが大きかったですね。造形物としてそこにあるだけで拝みたくなるというか、何も余計なことはせずにそのままうまく映せば素晴らしい絵になるという。最終的に田口君に引っ張られて、みんなが頑張ったので、すごい映画ができたんじゃないかなと思っています。

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深緑:山崎監督が他の人に委ねているところが凄いですね。自分でやりたくなっちゃったりしないんでしょうか?

山崎:実は僕、全部自分でやりたい派なので、そうならないようにすごく考えたんです。出た結論が、自分よりうまいやつを集める(笑)。

深緑:あはははは。それはそうですよね。

山崎:もうこいつにはかなわない、という人を配置していくしかないですね。それなら諦められるので。「こいつより俺のほうがうまいのに!」と思っちゃったら横取りしちゃうタイプなんです。