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山崎貴流チーム作りのコツ
深緑:はっきりと負けを認められたほうが、潔く諦められますよね。
山崎:負けというか、「うわあ、うめえ!」という尊敬レベルの人間ですね。あとは自分の技術を磨かないで「俺なんかさ、どうせさ、三流でさ……」というふうに考えるようにしてます。「ここ、人手が足らないんですよ」って言われて、手伝いに行ったりもするんですけど、「俺、三流だけどいい?」って(笑)。
深緑:言われたほうも、「えっ!?」てなりますよね(笑)。
山崎:あえて「山崎さんかぁ、それだったら俺がやっちゃおうかな」みたいな感じを作っています。そうしないと委ねられないんですよね。
深緑:それが山崎監督のチームづくりのコツというか、謙虚さというか。
山崎:謙虚じゃないんです。自分のレベルを下げないと委ねられない。多分、僕自身がものすごく厄介なんです。自己評価ってちょっと高いじゃないですか。「これくらいできるかな?」みたいなのってありますよね。
深緑:ありますね。
山崎:だから、そうならないように、どんどんみんなに技術を磨いてもらいながら、自分ではできるだけ学ばないようにしているんです。結果としてメンバーの力が集積したものが自分の評価になりますから。「みんな、俺のためにありがとう」ですよ。