渋谷道頓堀劇場などでストリッパーとして活躍している宇佐美なつさん(32)。早稲田大学から新卒で外資系の大手コンサル会社に入社。順調にキャリアを重ね、「辞めずに働き続けていれば年収1000万円の可能性もあった」というほど順風満帆な会社員生活を送っていた。
しかし、宇佐美さんは3年で会社を辞め、ストリップ業界に飛び込むことになる。いわゆる“エリート街道”を歩んできた彼女は、なぜ安定した地位や年収を手放すことにしたのか。どんな経緯でストリッパーになったのか。宇佐美さんに、生い立ちから現在に至るまでの話を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)
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外資系コンサル入社→「一生勤め続けるかもしれない」と思っていたが…
――新卒で外資系コンサルティング会社に入社したそうですが、仕事にはすぐに慣れましたか。
宇佐美なつさん(以下、宇佐美) プロジェクトを進行したり、情報を整理するコンサルの仕事は、自分に向いていると思いました。
もちろん、何でもうまくいってたわけじゃないけど、すごくツラいとか、仕事をするのが苦しい、と思うことはなかったですね。
上司や同僚、仕事相手などの人間関係にも恵まれていたので、気持ちよく仕事ができていました。平均よりは給料が高くて、残業代も出るので、不満はなかったです。
――コンサルは独立する人も多いですが、そういう将来設計はあったのですか?
宇佐美 ほかにやりたいことができたら起業するかもしれないけど、そうじゃなければ無理に独立する必要はないなって思っていました。
入社式のときに、当時の社長が「皆さんのなかには、コンサルで3年働いたら独立しよう、と考えている人が多いと思います。私も入社したときは独立しようと思ってました。でも気づいたらこの会社で働き続けて、今は社長になっています」と話していたんです。
それを聞いて、「私も流れに身を任せていれば、なるようになる」と感じて。そのときはむしろ、会社の居心地が良ければ一生勤め続けるかもしれない、くらいに思ってましたね。結局、3年で辞めることになるんですけど(笑)。




