なんでも、新幹線は通過する都道府県すべてに駅を作ることになっているそうだ。
現在のスキームでは、新幹線建設費の一部を地方が負担している。となれば、駅ができないと「お金は出すけど何の恩恵にもあずかれない」というありさま。さすがにそんなご無体なお話もないわけで、通過県には必ず駅ができるのは当たり前の理屈なのだ。
ところが、そんな中にあってひとつだけ、新幹線が通っているのに駅がない県がある。茨城県だ。
日本で唯一の“新幹線にスルーされる県”
茨城県には、その西の端っこをかすめるように東北新幹線が通り抜けている。けれど、そこには駅がない。大宮~小山間のおおよそ中間にありながら、茨城県には新幹線駅がないのだ。
これは東北新幹線の開業が1982年のことで、まだ建設費を地方が負担するスキームが存在しない時代に建設されたから。世が世なら、そこに新幹線の駅ができたであろうことは間違いない。
だが、東北新幹線の時代はそれが求められなかったのだから仕方がない。おかげで茨城県の西の端の町、古河市は“新幹線が通るだけ”の町になってしまった。
ただ、古河市内にも駅はある。JR宇都宮線(東北本線)の古河駅だ。
ナゾの駅「古河」には何がある?
なんでも、この駅は茨城県では最も古い駅なのだとか。そして新幹線が乗り入れていた世界線もあった駅、とでも言うべきか。
そんな古河駅には、東京方面からの終着電車も走っている。
いったいどんな駅なのだろうか。
