40年前まで貨幣経済がほぼ存在しなかったフィリピン・カオハガン島。水道もガスも通っていないこの島に、2014年10月から住んでいるのが京都大学卒の女性、杉浦佑子さん(37)だ。
日本から移住後、杉浦さんは島民の男性と結婚し、2人の子どもを出産。異国、それも生活インフラが整い切っていない島での国際結婚生活でのようすや苦労を聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)
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国際結婚は「ハードルが高かった」
――杉浦さんは、カオハガン島出身の男性と結婚されたのですよね。
杉浦佑子さん(以下、杉浦) はい。2014年10月にカオハガン島に移住して、その後に島の男性と結婚しました。
――お付き合いはどのように始まったのでしょうか?
杉浦 移住する前に何回かカオハガン島を訪れたことがあって、その時に知り合って。移住した後に会って話したりしているうちに、向こうが好意を抱いてくれているのがわかってきたんです。
でも、移住当初は1、2年で日本に帰ろうかな、とも思っていたので、結婚なども視野に入れるなら「嬉しいけどこのままお付き合いしてもいいのだろうか」と迷いもありました。ただ、彼の目が、子どものようにすごく綺麗だったんですよね。それに惹かれて、お付き合いがスタートしました。
――交際中は、どんなふうに過ごしていたのでしょうか。
杉浦 夫は当時、カオハガンの隣にあるマクタン島のダイビングショップで働いていました。マクタン島はリゾート地として開発が進んでいるので、そこでデートしたこともありましたし、カオハガン島でのデートだと、よく手料理を振る舞ってくれましたね。「漁師めし」みたいな豪快なものなんですけど、それがすごく美味しいんですよ。
――そこから結婚して、現在はパートナーと2人のお子さん、4人家族で生活されています。
杉浦 はい。ただ、付き合っている間から結婚を考えてはいたものの、正直「ハードルが高いな……」と思う場面も少なくありませんでした。
