ヤンキーになるために金髪、キャミソール、ピアスを…

――ヤンキーになるために、どんな第一歩を。

廣瀬 金髪にしてみたんです。ブリーチ剤を買って金髪にして、ガラッと雰囲気を変えて登校しました。スクールシャツの下にわざと派手なキャミソールを着て。透けて見える感じがかっこいいと勝手に思ってましたね。学校に行ったら、みんな「えー」って驚いて。そこからピアスを開けたりして。

 ヤンキーの男の子たちと仲良くなって、そのなかの子と付き合ったりもして。そうすると「あいつは◯◯の彼女だし」とか言って、いじめられなくなる。

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 ヤンキー化が進むに従ってみんなの態度も変わるんだと思って、そこから弱い者いじめしている子たちを注意しました。「もっと強いヤツを相手にしろよ」「いじめとか、お前ダセえな」って、いじめられている子たちを守ってあげるというか。

――なんだか話の分かるヤンキーですね。

廣瀬 そう。いいヤンキー。ヤンキーだけどいいヤツ。

 

校門の前に先輩、毎日ボコボコのシメ会

――中1で金髪にすると、「廣瀬、ちょっと来いや」と2年、3年に呼び出されるのでは。

廣瀬 案の定、呼び出されて、毎日シメ会でしたよ。登校、下校の時に校門の前に張っていて。何十人もの人がずっと門をふさいで私を待っているんですよ。裏口から帰ろうとしても、裏口にもいる。

「しょうがない」って普通に裏口から帰ろうとすると、そのまま公園に連れていかれてシメ会のスタート。ほぼ毎日ボッコボコでしたね。

――でも、それに耐えていると「お前、意外と根性あんじゃん」みたいになるのですか。

廣瀬 私はあまり媚を売ったりとか、お世辞とかが言えないタイプだったので。なんだろ? 要領が悪いというのかな。同級生のヤンキーの女の子は、何回かシメられた後に結構かわいがってもらったりしていたのに、私は「先輩、先輩!」っていかないし、「金髪じゃなくて黒く染めてこい」と言われても一向に金髪をやめなかったから全然気に入られない。一つもかわいがってもらえないで、ずっと先輩にシメられ続けていました。

――それでも学校には通っていた。

廣瀬 途中で行かなくなりました。行くとシメられて、めんどくさいというのもあって。

 行かなくなったあたりで、同級生が隣の中学の男の子とつるんでいたので、そこに私も混じるようになって。シンナー吸ったりタバコ吸ったりしていました。そこでスズちゃんっていう、のちに一緒にいろんな悪さをする友達を紹介してもらって。