レールが敷かれていない“ナゾの空間”

 平日の真っ昼間、降りる人も乗る人もそれほど多くない。なのに、ホームはだだ広い。2面のホームが並んでいるから、この駅で特急の追い抜きなどが行われるのだろうか。

 そう思って、ふたつのホームに挟まれたスペースを覗き見る。すると、そこにはレールが敷かれていなかった。

 

 むき出しのコンクリート。いったいなんで、こんなスペースがあるのだろうか。レールを敷かないのだったら2面のホームをくっつけてもいいだろうに。それか、もっと狭いホームでも良かったハズだ。

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 なんとも言えない違和感は、ホーム階下のコンコースでも変わらない。無人駅だから自動改札だけで駅員さんはもちろん不在だ。改札の外も内も、これまた異様に広々としている。それでいて、人がほとんどいない。

 

 改札の脇にコンビニがあったからまだ良かったが、それすらなければ異空間に迷い込んだと思ってしまいそうな……勝川駅はそんな駅である。

 言うなれば、間違えて新幹線の駅を作ったけれど、やってきたのは在来線の中央線だったというような。がらんとしてひとけのない、摩訶不思議な駅なのだ。

 

 それでも、1日の乗車人員は1万4000人を超える、春日井市のターミナルだ。この不思議な駅のナゾを解き明かすべく、街の中を歩こう。