――大学に進学してからも、軍隊に入りたい気持ちは変わりませんでしたか。

ジェレミー ずっと変わりませんでした。一刻も早く卒業して「腕試しをしたい!」と楽しみにしていました。でも、周りには軍隊に入りたいと思う人はほとんどいなくて。当時はイラク戦争もアフガニスタン戦争も長期化して、悲惨な状況になっていましたからね。

――軍隊に入ることへの家族の反応は。

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ジェレミー 一緒に住んでいた叔母はすごく応援してくれました。おじいちゃんが第二次世界大戦で戦っていたので、家族の軍人に対するリスペクトは強かったんです。母は入隊を止めることはありませんでしたが、アメリカの情勢がよくわからないので、おそらく不安な気持ちはあったと思います。

 

参加者の約6割が脱落するレンジャースクールへ

――軍隊の配属はどうやって決まるんですか。

ジェレミー アメリカ軍に入隊する時に、希望する職種を3つ挙げるんですよ。歩兵がいちばん人気のある職種で、人事などの事務系の職種は少し人気が下がります。

 僕は「絶対に戦場に行ってやる!」とやる気満々だったので、歩兵を希望しました。それから1年間、歩兵の基礎訓練を受けて、空挺学校でパラシュート訓練を受けます。そのあと戦地に行くためのレンジャースクールに入りました。

 レンジャースクールは3つの段階に分かれていて、1段階ずつクリアしていきます。合格できずに脱落することもあれば、再挑戦になることもあります。最短で3か月で卒業できますが、参加者の約60%が脱落するほど厳しい訓練です。

 途中でリタイアすると、戦場へ行くことはできません。ただ、僕は絶対に戦場に行きたかった。参加する前に「戻ってくる時は卒業する時か、棺桶に入って運ばれる時かだ」と決めていました。

――ジェレミーさんはどれくらいで卒業したんですか。

ジェレミー 僕は幸運なことに3カ月で卒業できました。本当に珍しいことで奇跡が重なったんだと思います。