1杯165円の「激安ビール」に、100円未満の「格安ツマミ」も
ナイトタイムのしんぱち食堂で飛ぶように売れているのが、唯一のアルコールメニューである税別165円の生ビール(店舗によって価格が違う場合あり)。定食を頼まないと注文できないシステムになっているが、格安居酒屋で目にすることのある「最初の1杯のみ激安」といったこともなく何度でも注文できる。
ツマミは100円未満で「厳選高級ネギトロ」「大根キンピラ」「冷奴」「わかめ」「きんぴらごぼう」などがある。何より目の前に、ビールの苦みと絶妙に合う定食のメインおかずがあるので、アルコールが進まないわけがない。ネギトロは酒のアテにするもよし、定食のご飯にかけて「ネギトロ丼」風にグレードアップするもよしと楽しみ方が豊富だ。
フランチャイズ専門誌『ビジネスチャンス』によると、しんぱち食堂はもともと売り上げの比率を「朝0.5:昼2:夜1」と想定していたが、実際は「朝0.5:昼1:夜2」だったとのこと。夜のちょい飲み・ひとり飲み需要を掘り起こしたことで、狭小物件で勝負する業態でも「コロナ禍で月商1000万円、通常時は1600万円」という爆発的な売り上げを記録できたのだ。
それにしても、夜のしんぱち食堂は黙々と飲む人々が多くアルコールを提供している店と思えない静けさだ。こんなに気兼ねなく、ひとり静かに飯と酒を堪能できる店などしんぱち食堂をおいて他にあるまい。
とはいえ、ちょい飲みやひとり飲み、そして干物といった業態はすかいらーくHDのイメージとはちょっと離れている。いったいなぜ、すかいらーくHDはしんぱち食堂に目を付けたのか?
続く記事では、すかいらーくHDが過去に犯した「失敗」と、2年前に買収した「ある人気チェーン」との共通点を深掘りしながら、しんぱち食堂買収の背景を探っていく。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。


