――障害について友だちと話すことはありましたか。
山川 あんまりなかったですね。自分も服は好きなので友だちと一緒に買い物をするのは楽しかったんですけど、徐々にメイクも……となった時にはついていけなくなってしまったのはあります。
恋愛面も同じようにどんどんついていけないというか、自分で封印しちゃってたんです。
――メイクや恋はしちゃいけないと思われていたと。
山川 メイクしたってこの顔じゃ変われないよね、と思ってましたし、障害のある自分は恋愛の対象外だとも思っていて。特に恋愛については興味を示すことすらタブーみたいに考えて、恋バナから逃げていました。
でも、勝手に“恋愛に関係ない存在”として扱われるのも嫌だし、かといって好きな人を聞かれるのも嫌で、自分の中でずっとモヤモヤを抱えていた感じです。
メイクに関しては、母の「したいんだったらやってみたらええやん」の一言であっさり壁を超えられたのですが(笑)。
母親から、「自分の口で自分の病気のことを話すしかない」と言われて激怒
――先程のショッピングモールでの出来事のような嫌な思いをさせられた時、相手に注意することはありましたか。
山川 毅然と相手に立ち向かっていく母とは違って、私はずっと言えなかったし、今でも言えないですね。だからもし学校で嫌な目に遭ったら、まずは先生に報告して対応してもらうようにしていました。
――そんな山川さんがものすごい怒りに駆られた事件があったそうですね。
山川 高校3年生の時のことなんですけど、登校中に下級生の男の子数人から、「怖~い」とからかわれて、怒りのあまりその場に立ち尽くしてしまうことがあって。
――前回、「怖い」「変な顔」といった言葉を小さい時から言われ続けてきたというお話がありましたが、前とは違う怒りを持った?
山川 その事件があったのは高3の秋だったんですけど、下級生にも学校から私の障害のことは説明してあったし、入学からずいぶん時間が経っている中だったので、「なんで今さら?」というのが一番大きかったです。
それを母親に言ったら、「自分の口で自分の病気のことを話すしかない」と言われてしまって。

