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下水道の老朽化という問題も
しかし、その後の環境はますます悪化している。
まず、豪雨。気象庁が2025年までの50年間に全国で降った雨を調べたところ、最初の10年間と直近の10年間では、1時間に50mm以上降った回数が1.5倍、80mm以上は1.8倍、100mm以上は2.0倍に増えていた。
さらに下水道の劣化。雑司ヶ谷幹線事故の当時、施工から50年という耐用年数を超過していた下水道管は全国で約7000kmだった。2023年度末時点では約4万kmに増え、道路の陥没事故も多発している。
「どんどんリニューアルしていかなければならないのですが、下水道工事は危険と背中合わせです。そもそも汚水が流れている現場での作業なのです。管内では汚水がミスト状になり、腰まで浸かる場合もあります。慣れない人はすぐに腹を壊してしまうでしょう。非常にシビアな環境だから、担い手が不足しています。作業の安全性は絶対に確保しなければならないのです」と下水道行政の現役職員は力説する。
「弦巻川」は不思議な存在だ。華やかに見える東京のまちが、実際にはどんなふうに維持されているか気づかせてくれる。それだけではない。「流域」を歩くと、東京が実に面白いまちであることも教えてくれる。(つづく)
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