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「いま、おやじを殺してきた」
ただし、後の鉄次の供述によれば、犯行途中から意識がなくなり、気がついたとき初めて自分が父を撃ったことを知り仰天。銃を捨て勝手口から家を出たのだという。
その直後に現場付近で本人と通り合わせた近隣住民の話では、頭部から血を流した鉄次が興奮した様子で「いま、おやじを殺してきた」と叫んでいたそうだ。
その後、鉄次は再び実家に戻って酒をあおり、書き置きを残す。
〈クルタ(=狂った)サク十二ジ二〇ブンニカエリウツイ(家へ)ミソノシム(盗み)ニイキマシタ。ツミアツタラタノム〉
そして、現場から約1キロ離れた集落の親類男性宅を訪れ、泣き叫びながら「鉄砲で父に殺されると思ったので、父を撃った」と告白。自首に付き添うよう申し出て、新和巡査駐在所へと向かう。しかし、取り調べを受けている最中に実家の建物が出火し全焼。