外国人観光客は「そのままの青ヶ島」を受け入れてくれる人が多い
こうして見ていると、外国人観光客が楽しんでいる場所も、その楽しみ方も、日本人観光客と大きくは変わらないんですよね。ニュースで見かけるような激しく騒ぐ人はいませんし、ゴミをその辺に捨てる人もいない。日本人も外国人も、事前に調べてルールを守って、そのうえで思い思いに島を楽しんでくれている人ばかりです。
あえて違いを言えば、外国人観光客は「そのままの青ヶ島」を受け入れてくれる人が多いかもしれません。
日本にいると、安くて便利で接客レベルの高いサービスが当たり前になるじゃないですか。でも、物の流通手段も、需要も供給も限られている島で、同じレベルのサービスの実現は正直かなり難しいんです。
だから同じ日本人からすると、「宿のご飯が思ったより質素だった」「欲しいものが売店に売っていなかった」「接客が馴れ馴れしい、もしくはそっけない」と残念に思う人もいるようです。
一方、普段海外で暮らしている人からすると、日本人が「不便」と感じるようなことも、ごく日常の範囲のようです。だから、青ヶ島のゆるさにギャップを感じることもなく、むしろどこか懐かしさを感じてくれているようにも見えます。
旅行中にトラブルが起きても、だいたいのことはなんとかなる
「言葉も通じない外国人観光客が来て、対応が大変じゃないですか?」と聞かれることもあります。でも、苦労していることはほとんどないんですよ。
その理由のひとつは、先ほどもお話ししたように、青ヶ島に来てくれる観光客は、みんな事前にしっかり下調べをしてきてくれるから。ヘリの予約のこと、宿のこと、立ち入り禁止の場所があること。交通の便が限られたこの島に、何の準備もなしに来ようとする人はまずいません。だから、トラブル自体がそもそも起きにくいんですよね。
ちなみに、日本語のレベルはさまざまです。ある程度日常会話ができる人もいれば、まったく話せない状態で来る人もいます。
現状、外国語を話せる島民はほとんどいません。それでも、お互いにスマホの翻訳アプリを使ったり、ボディランゲージを交えたりしながら、コミュニケーションをとっています。それに、島内に役場も交番もあるから、万が一旅行中にトラブルが起こったとしても、だいたいのことはなんとかなるんですよね。




