「いろんな人が住んでるじゃないですか。画一的じゃないでしょ、属性が。受け入れ態勢が広いっていうか、懐が深いっていうか。子どもが近くの公立小学校に行ってたんですけど、そこのママたちもいろんな人がいるんですよ。だからわたしみたいなSMクラブ勤めのママがグループに入ってもウエルカムなんです。
それまでわたしは排除されることが多かったんですけど。ちょっと変わってるとか、若いっていうのもあったし。ママグループから排除されるっていうのがあったんで、ママ友はつくらないって決めちゃったんです。
でも歌舞伎町のママたちは、背景もそれぞれで、旦那さんが右翼だとか、飲み屋やってるとか、そういう人たちが多いから、わたしが入ってもなじめるんです。歌舞伎町のいいところは、いろんな人がいるから器が大きいし、寛容っていうのかな」
女王様を引退して「経営者」に
女王様は引退して、いまではある衣料関係の会社を経営している。
夜泣きした子どももすっかり大人になり、経理関係の仕事をしている。
「振り返ると大変だったんだろうけど、いま思うと、あんまり大変っていう記憶がなくて、子どもと暮らしてる時間って、ほんとに楽しくって、ほんと幸せですね。それぞれ個性があって、そういう個性と付き合って暮らすのが、ほんとに幸せだと思います。もうみんな独立していなくなって、違う時間を過ごしてるんだけど、それはそれで幸せ。
わたしの人生、前半戦はいろいろあったけど、後半戦は充実してるし、経験したことがいっぱいあるから、腹も据わっちゃってる」