猛烈にDMを送り……「名古屋の主婦」が、国際的チェーンを誘致した
「実は、私が熱烈に出店のオファーをしたんです」
ビューティーを運営するMiradearの太田代表は、こう話す。
「2024年にマレーシアに滞在した際、ビューティーの味の虜になり、忘れられなくて……。日本で買えないなら、いっそのこと自分で開業できないかと考え、インスタのDMで『日本でぜひ出店したい』と熱意を伝えました。返事がないまま4~5回送り続け、ようやくオンラインでの顔合わせにこぎつけました」(同前)
その後、2025年に契約を締結。レシピの試作やトレーニング、物件探しなどの準備に約半年を費やし、同12月に開業を叶えた。
1号店の出店場所は、集客しやすい東京や大阪でとも考えたが、自身の出身地であり土地勘がある名古屋を選定。太田氏は、現在の職に就くまで主婦をしていたそうだ。夫は飲食業の経験があり、現在は夫婦二人三脚で運営している。
それにしても、元主婦が始めた日本では無名のティーカフェが、なぜこれほどの反響を得ているのか。その背景には、「お茶ブーム」にうまく乗った点がある。
「マレーシアでは、『ビューティー』の他にも、中国発のティーブランド『CHAGEE(チャジー)』も有名です。2026年4月にはチャジーが韓国に進出し、日本にも上陸するのではと話題になりました(2026年6月時点では未上陸のまま)。
それに関連して、『チャジーではないけど、マレーシア発のビューティーが名古屋にできたよ』というSNS投稿に注目が集まりました。こうした反響から、国内での『お茶人気』の高まりを実感しています」(同前)
2017年に設立されたチャジーは、全世界で7531店舗(2026年3月末時点)を展開し、「東洋のスタバ」とも称される。海外展開が成長を後押ししており、マレーシアやタイ、シンガポールなどアジア諸国に進出しているほか、2025年5月には米国ロサンゼルスに1号店を開業した。同社の動向を見ても、日本だけでなく世界的にお茶の需要が高まっていると言えそうだ。

