なぜ人工甘味料がNGか
人工甘味料が代謝に影響を及ぼす可能性の一つに「甘味と、実際のエネルギー摂取との不一致」があります。
舌が甘味を感じると、体は糖が入ってくると予測してインスリンやインクレチンというホルモン分泌を準備します。しかし実際にはエネルギーが入らないという、このズレが繰り返されることで、インスリン応答が乱れる可能性があります。
他にも、腸内細菌叢(腸内フローラ)への影響や、強い甘味刺激が食欲や報酬系に影響し、その後の食事量に影響を与える可能性もあります。
毎日のように習慣的に摂取している場合は、一度立ち止まって見直しましょう。ゼロカロリーはゼロリスクとは限りません。
歯周病による歯ぐきの出血を放置
「歯石を取るだけで、糖尿病の薬1種類分くらい血糖が下がる」と聞くと信じがたいかもしれませんが、近年、歯周病治療が血糖コントロールに一定の改善をもたらすことが報告されています。
2025年2月に報告されたメタ分析(11件のランダム化比較試験を解析)では、過去1~2か月の平均血糖を反映する指標「HbA1c」が歯周病治療により、3か月で最大0.64%低下しました。
なぜ歯の治療が血糖に影響するのでしょうか。
歯周病は慢性的な炎症疾患です。歯ぐきから出血している状態は、目に見えない炎症が持続しているサインでもあります。炎症が続くと炎症性サイトカインが血中に放出されてインスリンの働きを妨げ、インスリン抵抗性を高めることが知られています。
つまり、歯ぐきの炎症は全身の代謝にも影響を及ぼし、血糖コントロールを悪化させます。歯周病治療によるHbA1cの改善幅は、糖尿病の経口薬を1剤追加したときに期待される改善幅に近いのです。
