「芸能界に未練はまったくありませんでした」
そう振り返るのは、2024年に約19年ぶりに芸能活動を再開した、元ZONEのドラマー・MIZUHOさん。
2001年にリリースされた『secret base ~君がくれたもの~』は、四半世紀が経った今も、世代を超えて愛され続ける名曲となっている。一方で、MIZUHOさんは人気絶頂の2005年にグループを脱退。その後はホテル業界へ転身し、ソムリエの資格を取得。
2011年に「10年後の8月」という歌詞にちなみ期間限定でZONEが再結成された際にもその姿はなかった。そんな彼女が、なぜ約19年という歳月を経て再び表舞台へ戻る決断をしたのか。
ZONEを辞める決心をした経緯、そして芸能界を離れたからこそ見えた景色――。MIZUHOさんがその歩みを振り返った。(全4回の2回目/最初から読む)
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メンバーには自分の口で脱退を言えなかった
――ZONEとして多忙な日々を送る中で、「このまま芸能活動を続けていくのだろうか」と初めて立ち止まって考えたのはいつ頃だったのでしょうか。
MIZUHO 高校3年生の頃、卒業後の進路を考え始めた時期でした。2003年にTAKAYOが進学を理由に脱退したこともあって、「私はこのままでいいのかな」と考えるようになったんです。
仕事に不満があったわけではありません。ただ、まだ子どもだったこともあって、一度芸能界から離れて、違う世界を見てみたいという気持ちが強くなったんです。
――そして、人気絶頂だった2005年にグループを離れるという大きな決断をされました。
MIZUHO あの時は、自分がどれだけ恵まれた環境にいたのか、正直よく分かっていなかったんです。今思えば普通では経験できないようなことをたくさんさせてもらっていたのに、それが私にとっては「普通」の毎日でした。
だから、自分が「売れている」という実感も全然なかったんですよ。世の中から見えている私と、自分が思っている自分との間には、すごく大きなギャップがあったんだと思います。
――グループを離れる決断は、最初にどなたへ伝えたのでしょうか。また、周囲からはどのような反応がありましたか。
MIZUHO 最初に相談したのは事務所の方でした。「辞めたい」というマイナスな話ですし、私が話したことで他のメンバーも「じゃあ私も辞める」となってしまったら、みんなに迷惑をかけてしまうかもしれない。そんな思いがあり、脱退を考え始めた当初は、メンバーには言えなかったんです。
伝える前からだんだんボイストレーニングにも呼ばれなくなったので、もしかしたら事務所の方には「この子はもう辞めるだろうな」と気付かれていたのかもしれません。メンバーには、最後まで自分の口で脱退することは伝えられませんでした。



