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中学生から見たゾンビたばこ
近年、沖縄で問題になっているのが、エトミデートを含む危険ドラッグである。新聞やテレビでは「ゾンビたばこ」と呼ばれることもある。
私は、ある少年に会った。15歳の中学生だった。襟足を少し伸ばし、こちらを警戒するような目つきをしていたが、顔にはまだ幼さが残っていた。沖縄のどこにでもいそうな少年である。
彼は、自分のスマートフォンに入っている動画を私に見せた。画面の中では、若い男がふらふらと歩いていた。目の焦点は合っておらず、手足が震え、やがてその場に崩れるように倒れ込んだ。別の動画では、床に座り込んだ若者が、白い電子たばこのようなものを隣にいる者へ渡していた。
「これ、何なの」
私が聞くと、少年はあっさり答えた。
「笑気麻酔です。みんな、これやってぶっ飛んでるときの動画ですよ」
「笑気麻酔って、エトミデートのことだろう」
「そうなんですか。みんな笑気って言ってます」
本人にとっては、呼び名などどうでもいいのだろう。大事なのは、周りの友人たちがそれをどう呼び、どのように扱っているかである。
「君もやったことがあるの」
そう聞くと、少年は少しむっとした顔をした。
「俺はやらんですよ。あれはヤバいです」
