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薬物を売る大人がいちばん悪いのだが…
私はその言葉を聞いたとき、少し嫌な気持ちになった。
未成年だけで閉じた夜の世界。そこに酒があり、金があり、男女関係があり、薬物がある。大人が入り込めない場所で、子どもたちだけの小さな夜の街ができている。
そこでは何が行われているのだろうか。誰が金を出しているのか。誰が場所を用意しているのか。誰が薬物を持ち込んでいるのか。その背後に大人はいないのか。私たちには、なかなか見えない。
ただ、そこにいる少年少女の顔を思い浮かべると、胸が重くなる。
沖縄の夜は明るい。観光客が歩く国際通りや松山には、店の看板が光り、客引きが立ち、タクシーが行き交う。その少し奥に、大人の目が届かない子どもたちの場所がある。
薬物を売る大人がいちばん悪いのは当然である。未成年を相手に金を稼ぐ者は、沖縄の未来を食い物にしているのと同じだ。
しかし、使う少年たちを叱るだけでは足りない。
彼らは、単に悪いことをしたいから薬物に近づいているのではない。退屈、孤独、見栄、仲間外れへの恐怖、手っ取り早く金が欲しいという欲望。そういうものが混ざった場所に、薬物がするりと入り込んでいる。
「人生が壊れるぞ」
大人はそう言う。