検死の結果、死因は窒息死と判明した。ちなみに、千鶴子さんは行方不明になる前に4日間、「母親の看病のため」と会社に伝え欠勤していたが、そのような事実はなかったことがわかっている。

暴行された11歳少女の遺体

 4ヶ月後の1982年2月17日(水曜)、今度は同郡北茂安町(現・みやき町)で、小学5年生のN子さん(当時11歳)が16時20分ごろ、下校途中で友達と別れてから行方不明となり、翌日18日朝、千鶴子さんの遺体発見場所から約2キロ離れたミカン畑の中でランドセル姿で死んでいるのが発見される。死体は下半身が裸にされ、暴行の痕跡あり。

 首にストッキングが巻かれており、死因はこのストッキングで首を絞めたことによる窒息死と判明し、死亡推定時刻は友達と別れて10分後の16時半ごろとされた。

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 捜査に乗り出した警察は、N子さんが行方不明になった当日、同一人物と思われる不審な男が何度も目撃されていた事実を把握する。

 年齢は30歳から40歳、鼻筋の通った目のきつい細面のその男は白い車(福岡ナンバー、車種は不明)に乗り、まずは正午ごろに北茂安町の「キュウピィマーケット前」のバス停でバスを待っていた主婦に「乗っていかんですか」と声をかけた。あまりにしつこい誘いに主婦が「警察を呼びますよ」と断ったところ、男は睨みつけながら車に戻っていったそうだ。

 14時半ごろ、主婦が声をかけられた場所から約5キロ離れた神埼郡三田川町(現・吉野ヶ里町)の三田川小学校の校舎のそばで、似たような男が車を停め、下校中の1人の女子児童に「ピンク・レディーの写真を見せるからこっちへ来なさい」と言いながら児童を抱きかかえてトイレに連れこんだ。が、児童が大声で泣き出したため、男は何もせずに姿を消す。