見つかった「3体の遺体」

 通報を受け現場に駆けつけた警察が調べたところ、白い服を着た女性は2日前から行方不明になっている吉野さんであることが判明。

 そのわずか2メートル先に上半身が腐乱状態になっている中島さんの遺体、さらにその1メートル先に白骨化した藤瀬さんの遺体が見つかった。

 警察は3人が同一人物に殺されたものと断定。大町署に捜査本部を設置し本格的な調べを開始したところ、ほどなく1人の男が捜査線に浮上する。

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 7人目の犠牲者、吉野さんが失踪当時に親しくしていた、鹿島市(北方町の南方)の生コン会社の派遣運転手M(当時26歳)だ。

 Mは1984年7月、窃盗、覚醒剤取締法違反(使用)の罪により、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年・保護観察の有罪判決を受けた後、北方町の実家に戻り、同年12月ごろから運転手として働くようになった。が、1985年ごろから白石町や武雄市の暴力団から覚醒剤を購入、北方町の山中に停めた車の中で使用していた。

 1986年9月に結婚し、北方町で母や妹とともに、妻も含めて4人で暮らし始めたものの、浮気や暴言、暴力などで家庭にはいつも不穏な空気が流れていたそうだ。

 1987年10月、Mは覚醒剤使用の容疑で逮捕され、同年12月16日、懲役1年2ヶ月の実刑判決を言い渡されて服役(服役中の1988年3月に妻と離婚)。1988年9月に仮出所となり、再び実家に戻って元の運転手として働く。

 吉野さんに近づいたのは同年12月の初め。自宅と同じ地域に嫁いできて以前から顔を知っていた彼女が嫁ぎ先を出て実家に帰っていることを知り、人を介して吉野さんの電話番号を入手。Mの誘いに吉野さんが乗ったことで、以後2人は男女の関係となる。