小児がんなどの病気と闘う子どもに付き添う親たちへ、温かい手作りスープとおむすびを届けるキッチンカー「fufufu-soup」。この活動を続けるのは、青木佑太さん(43)と麻純さん(40)夫妻。
彼らの行動力の原点は、「前駆B細胞急性リンパ性白血病」を患い、2019年10月11日に4歳で天国へと旅立った長男・一馬(かずま)くんとの日々だ。一馬くんを自宅で看取った青木夫妻は、同じ苦しみを抱えるパパやママ、そしてきょうだいたちを支える活動を始めた。
今年5月には、一馬くんとの闘病記をSNSで公開し、大きな反響を呼んだ。しかし、誹謗中傷も殺到したという。いったいどんな辛辣なコメントが寄せられたのか。それでも発信し続ける理由とは――。 (全6回の5回目/6回目に続く)
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闘病の記録をブログで書き始めたきっかけ
――今年5月にX(旧Twitter)で一馬くんとの闘病記を綴り、数千万回表示されて、大反響を呼んでいました。
青木佑太さん(以下、佑太) あの記事は、私の著書『親たちはどう生きるか』の内容を、Xで読みやすいように編集したものです。今年の春に『令和の虎』に出演して、そこで出会った方からも、「息子さんの闘病から死別までの記事を書いたほうが良い」と言われていたんです。
――涙なしでは読めない内容でしたし、1人の親として考えさせられました。こういったSNSでの発信は、やはり今の活動を続けていくためでしょうか。
佑太 そうです。活動を続けるにしても、生きていかなくてはならないですからね。一馬の闘病中に、「一馬のそばにいたくても、お金が入らなければ生きていけない」という現実を痛感していました。
だから、自分でWordPressを勉強して、在宅で仕事ができないかと模索していたんです。介護休暇中の2019年9月に、ホームページを立ち上げて、闘病の記録をブログで書き始めて。その一環で、SNSも続けていました。
「大変だった僕たち家族の経験が、誰かの役に立ったら報われる」
青木麻純さん(以下、麻純) 突然、思い立ったように夫がホームページとブログを作り出したんですよ。一馬が寝ている傍で、ノートパソコンを開いて、寝る間を惜しんで書き始めたんです。「何を始めるつもり?」と思っていたけれど、色々考えていたんだね。
佑太 夜中に5000字以上の投稿記事を書くのが習慣になりました(笑)。これはね、僕にとっての「癒し」なんです。「大変だった僕たち家族の経験が、誰かの役に立ったら報われる」。そう思えることが、自分にとってのグリーフケア(遺族の心の回復を支えるケア)でした。




