50代に入ってから「離れた人たち」

 昔からずいぶん友達には恵まれてきたと思う。学生時代、バイト先、社会人になっていくつか渡り歩いた仕事先でも、それぞれに親しい仲間ができた。子どもを持ってからはたくさんの“ママ友”ができたし、地域のコミュニティもフレンドリーで、年齢、既婚未婚、子あり子なし、性別も関係なく交流を楽しんだ。その間にはいくつかの別れもあったが、ほとんどが仕事や住む場所の変化といった環境的な理由だったと思う。

「インタビューを主とするライター」という仕事柄、人と話すことが好きだし、つねに新しい出会いには期待がある。外から見れば、私は「社交的」で「友達の多い人」という印象なのだろう。

 それが50代に入ったころから、様子が変わってきた。ある時期を境に、2、3人、いや、考えてみれば5、6人ほど、潮が引くように私から離れていった。この人数が曖昧なのは、確実に関係が終わったかどうか、今ひとつ判断しづらい人も含まれるからである。

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 数年前までよく会っては語らい、飲み食いし、一緒に旅をした大好きな友達が、煙のように消えてしまう……これは相当ヤベーことになった、と気づいたときには、時すでに遅し。