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無意識なるママ友マインドコントロール
思い返してみれば、あのころから、少しずつ、関係が変わっていったような気がします。
恒例の2家族での飲み会の席では、毎回房枝さんが私の夫に「ダメだし」をするようになりました。「あのパンは酸っぱすぎる」「あのパンでは子どもにウケない」「金額の設定がよくない」などなど。お酒好きの房枝さんは、酔えば酔うほど饒舌になり、ダメだしモードに入ると、さらにフルスロットルでまくし立てるのです。
「良かれと思って言うけどさ」が口癖でした。夫が首を垂れ、反省めいたことを言うと、房枝さんは満足そうでした。そんなとき子どもたちは、隣室で、下戸である房枝さんの旦那さんと仲良く遊んでいます。
私も房枝さんを信じていましたから、「そうだよ、ちゃんとマーケティングしないと」なんて、一緒になって夫を追い込んだりしていました。
今思えば、夫に申しわけなかった。プライドを踏みにじっていたのではと、反省しています。夫はだんだん房枝さん家族との会合に参加することを避けるようになりました。
今になって当時のことを振り返ると、薄寒い気持ちになることがあります。
