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特集観る将棋、読む将棋

2019/08/09

「プロ入りを決めた相手が都成五段でした」

――黒沢五段が三段リーグに入ったのは、2010年の18歳のときです。三段リーグで戦ううちに、将棋は変わりましたか?

黒沢 私は振り飛車のなかで変わっていきました。石田流やゴキゲン中飛車に加えて、プロになる前にやっていたのがダイレクト向かい飛車、そして藤井先生の角交換四間飛車にたどりつきました。

 あと、鈴木先生にかなり教わり、将棋が変わりました。三段リーグを戦っていくうちに、1手勝ちに踏み込むのが怖くなった時期があったんですよ。より安全に2手勝ちを目指したことがあったんですけど、鈴木先生に「1手勝てばいい」といわれて、直線的な順を積極的に読むようになりました。

――2014年、先に四段昇段を決めたのは黒沢五段。じつはその最終戦の相手が都成五段でした。

都成 あー、そうだったんすね。

一同 (笑)

 

都成 いやいや、俺、すげぇぼろ負けしたやつですよね?

黒沢 あ、そうです(笑)。

都成 なんか申し訳ない、失礼しましたみたいな感じの。

黒沢 いやいや……。すごく早く終わりましたよね? 絶対長くなると思ったんですよ。

都成 当時、黒沢さんの状況を知らなかったと思うんですよ。あと序盤で、すげぇ冴えないことになって、攻め潰されたんです。何したんだっけ?

 

黒沢 戦型は相振り飛車で、初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩とされた記憶があります。

――都成五段が新人王戦で優勝した1年後ぐらいの対戦でしたが、黒沢さんは警戒していたんでしょうか。

黒沢 そうですね。最後、強敵だなと。

都成 黒沢さんと三段リーグで何回か指しているけど、結構、負けている記憶があります。

黒沢 いやいや、公式戦でしっかり叩かれましたけどね(笑)。