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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

2020/08/09

内海 やり始めた頃から、おもしろかったんですよ。M-1決勝で披露した「コーンフレーク」と「最中」がたまたまおもしろいネタだったわけではない。そやのにデビュー当時は、M-1の1回戦とかで落ちとった。

――なんで落ちたんや、と。

内海 もちろん。おかしいやろ、と。僕らはずっとおもろいままなんで。めっちゃ腹立ってました。

「見方がわからん人にはわからんまま終わってしまう」

――昔よりうまくなったとか、そういうことではなく?

駒場 それもちょっとはあるかもしれませんけど、昔の方が、もっとむちゃくちゃ言うてて、おもしろかったと思うんですよ。だから、スベっても、こっちが悪いわけではなかった。

1986年2月5日大阪府出身の駒場

――お客さんのせい?

内海 いや、お客さんも悪ない。単に噛み合わんかっただけです。

駒場 観ている人が、はまるかどうか。はまればおもろいけど、見方がわからん人にはわからんまま終わってしまう。

内海 ツッコミの僕までボケみたいなこと言うてるやないですか。

1985年12月9日兵庫県出身の内海

駒場 お客さんの中には、ツッコミは正しい方向に訂正するもんやという固定観念がありますよね。「なんでやねん」とか「ちゃうやろ」とか。

内海 それを期待している人には、わかりにくいかもしらんな。ただ、M-1のお客さんは、新しいものを見たいという欲求が強いじゃないですか。そこに、うまくはまったんでしょうね。

プレゼントをもらう“つかみ”はいつから?

――舞台に出てきてあいさつをするなり、「あー、ありがとうございますー」と言って、ファンからベルマークなどのプレゼントをもらうというつかみがあります。あれも昔から変わらないのですか。

内海 あれを始めたのはデビューして、ちょっと経ってからですね。

駒場 最初の頃、つかみで、まったく騒がれてないのに「出てきただけでキャーキャー歓声が鳴り止みませんね」とか言うてたんです。人気者が出てきましたよ、みたいなボケです。その流れで、ファンから毎回、プレゼントをもらうというボケに変わっていったんです。

優勝したあとは「トロフィーをいただきました」で締めた ©M-1グランプリ事務局

――優勝トロフィーをもらったとき、同じように駒場さんが客席の方へ寄って行って、「あー、ありがとうございますー、トロフィーをいただきました」とやっていましたが、あれはアドリブだったんですか。