「ブームが去れば、作ればいい。順番こに人気者になればいい」山田邦子60歳が、後輩芸人に伝えたいこと

山田邦子さんインタビュー#3

西澤 千央 西澤 千央
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自分のやりたいことを紙に書いてみるとはっきりする

ーー今の女性芸人さんが悩んでいるのも、「社会の流れ」と「自分たちのいる業界」と、どこにその基準をもったらいいのかという、そういうこともありそうですね。

山田 ライバルが多すぎますね、今ほんと女性芸人が多いからね。だから競争でしょうしね。私なんかひとりだったからなんだかんだ楽だったもん(笑)。

ーーお話を伺っていると、山田さんには「女性芸人はこう生きなきゃいけない」みたいな縛りがなくて、それこそ世の中の流れに乗っかって軽やかに行動されていたんだなぁと。

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山田 いやぁ、周りですよほんとに。周りの人に助けられてる。後輩でも誘ってくれると本当に嬉しいし。女芸人はそんなに仲良しがいないんですけど。

 

 そうですね……自分のやりたいことをきちんと紙に書いてみるとはっきりする。たいしたことないんですよ、書き出してみると。好きなことと嫌いなことを書いてみる。そうすると嫌いなこと案外「こんなものか」と。それで好きなことがバーッと出てきたら、あっ意外と自分は面白い人間だってもう1回わかるから。

ーー嫌いなことはどうすればいいですか?

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山田 もうやめればいい。たいしたことないんです、お化けとか注射とか。そしたらそれもまたネタになるじゃん。書いてみるといいですね、モヤモヤすることをね。

とはいえ、テレビはやっぱりテレビ。今は踏ん張りどころです

ーー今のテレビに対しては、どんな感想をお持ちでしょうか。

山田 テレビね、ちょっと変わってきましたよね。実はテレビが遅れてきちゃったので。とはいえやっぱりテレビなんです。だからちょっとここは踏ん張りどころ。

 あの、テレビが最高だった時とはちょっと違いますよ。だってもう見ないもん、テレビ。作ってる側は「若者向けに」ってすぐ言うけど、悲しいかな今テレビ見てるのは年配の人ばかりなんですよ。だからちょっと、作り手も考えないとだめでしょうね。

ーー今YouTubeをやられていて楽しいですか?

山田 YouTubeはどうなっていくんでしょう、面白いですけど。この間9時間25分の配信とかやりましたけど、楽しかったですよ。

 

ーー喋るということには飽きがこないですか?

山田 そうですね、生きてるんですからね。毎日生活の中であんまり分けてないの、実は。面白いことしか考えてないので。寝たりご飯食べたりすることも同じレベルなんです。だからテンションが、ちょっと高いんですよね、人より。