今の女性芸人は、洗練されていて「清らか」
——今の女性芸人たちは、どういうふうに見えますか？ 清水さんから見ると。
清水 昔よりも洗練されてる。演芸もテレビ芸も、両方できるようになってきてすごいなと思いますね。人数も多いし、それもうらやましい。なんか楽しそう。
——以前『婦人公論』のインタビューで、「今の若い人たちは心が清くなっている」とお話しされていましたが、まさにそう見えますか？ 女性芸人たちも。
清水 芸人だけじゃなく、全般的に若い人はそういう感じがします。バブル世代ってやっぱりちょっと清くないんですよね。どこかドロドロしているというか。
——欲が強いということでしょうか。
清水 うん。そうですね。いい服を着ようとか、ピアノが欲しいとか、そういうのがありましたけど。今は、ユニクロでもいいし、っていう……芸人だけじゃないですけどね。
——変な見栄みたいなものがなくなった。
清水 そうそう。それが努力して見栄をなくしたんじゃなくて、そういうふうに生まれてきたというところが、清らかだなと思います。
——よく「芸人は見栄や欲がモチベーションとして大事」と聞きますが、でも、それも昔の話なのかもしれない。いい家に住みたいとか、きれいな女の人と結婚したいとか、それが成功の証だった。
清水 男芸人はそうだし、実際成功していると思いますよね。ただ女芸人はそういうことで成功しているという感じの人はあんまりいないかもね。「いい男と」ということがまずない。
——ないですよね。
清水 なんかそれ、汚れっぽいもんね。
——モリ夫さんのインタビューでもおっしゃってました。男芸人はたとえどんな感じであっても恋愛に関しては絶対うまくいくと。
清水 そうなんですよ。
——「その点に関しては女性芸人はすごく損です」と。
清水 そうそう。友近さんぐらいかな。友近さんとか渡辺直美さんクラスになると、両方幸せそうだなと思いますよね。モテるしね。
