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【野球:藤川球児】

藤川球児(2005年撮影) ©文藝春秋

 中村憲剛と同じく40歳になった今年、プロ野球の世界で引退を決意したのは藤川球児だ。1998年のドラフト1位で高知商業高校から阪神タイガースに入団した藤川は、“火の玉ストレート”を武器に、セットアッパーや守護神として活躍。メジャー挑戦後は四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスを経て、阪神タイガースに復帰した。

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 NPBでは17年間の現役生活を過ごし、通算782試合に登板。243セーブ、163ホールド、通算防御率は2.08を記録した。11月10日の巨人戦終了後には阪神甲子園球場で引退セレモニーが行われ、ライバルだった松坂大輔、上原浩治、清原和博への思いを語った。「僕の投げる火の玉ストレートには、甲子園球場のライトスタンドの大応援団の皆様、チームの思い、そして全国のタイガースファンの熱い思いがすべて詰まっています」「親父、お母さん、名前を『球児』にしてくれてありがとう」とスピーチすると、笑顔でスタジアムを去った。