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《大阪・飛田新地》まゆみママの”飴と鞭”「(女の子を)しつけるというより、調教やね」「お金に執着心を持たせるんですわ」

《大阪・飛田新地》まゆみママの”飴と鞭”「(女の子を)しつけるというより、調教やね」「お金に執着心を持たせるんですわ」

「さいごの色街 飛田」#4

2021/01/02
note

女の子の取り分の14万のうち13万をこっちが取っていくんですわ

――ブログにあった、ヤクザがつれてきたユカさんの話、強烈でした。

 ユカ? 温泉町から出てきた、きれいな子でした。親がヤクザ者で、博打のお金かなんかで追い打ちをかけられていたんと違いますか。両親、妹、弟。すべての家族の面倒を見てた。妹の高校進学費用も出してましたね。

――すごく儲かる?

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 ひと月に、600万、700万、売り上げる子もいました。500売り上げても、取り分が250万ありますやん。家賃20万払ったところで、150万、200万の借金はすぐに返せる。1日に30万売り上げても、そこから女の子に渡すのは1万。女の子の取り分の14万のうち13万をこっちが取っていくんですわ。「一日でも早く返せ」「シビアな気持ちになれ」って、お金に執着心を持たせるんですわ。「うちが拾ってやったから、あんたまともに借金返していけてるねんで」って。半年くらいで、ちょっと緩めてやる(渡す額を増やしてやる)んです。すぐに借金を返させて、辞められてしもたら何してるか分からへんから。服買え、宝石買え、寿司食べろ、焼肉食べろと、ある程度自由にお金を使わせてやる。贅沢を覚えるし、親にもせびられ、また借金をつくる。

撮影/黒住周作

――ホストクラブも覚えさせるんですね?

 そうそう。そうやって、長く(女の子を)使うことを考えるんです。うちは、客が女の子を外に連れ出すのを御法度にしているから、女の子は軟禁状態ですわ。携帯番号を聞かれたら、「ママに怒られます」と言えって。仕事終わった後、お客が「送っていく」というのもNG。私の言うとおりに頑張ってくれると、いじらしくなってきますよ。

――セックスの仕方も指導?

 もちろん。

女の子のお尻の穴に、覚醒剤を入れる客とかも注意せんとあかんけど

――HIVの心配は?

 あんなもんは喫茶店のコップでも移ることあるんやから、それ言い出したらこの商売でけへん。

――コップでは移らへんと思いますけど……。ママのところがすごくはやると、他の店からやっかまれませんでしたか?

 それ。それですねん。(他店が)ややこしい客を送り込んで、「あの店に行ったら、2階のトイレに覚醒剤の注射器が置いてあった」て、あるわけないことを警察にたれ込ませる。店をつぶそうと思ったら簡単なんですわ。女の子のお尻の穴に、覚醒剤を入れる客とかも注意せんとあかんけど、予防策をとれないのが一番痛い。

――ママの店も警察入ったんですよね。

 やられた時、女の子が警察でどう言うたらいいか、常々店で訓練してたんです。うちの店は全部「名義貸し」やったでしょ。うちの女の子たちは、警察に「ほんまの経営者はこの人やね?」と私のことを言われても、「知りません」と最後の最後まで口を割れへんかったの。見上げたもんですよ。男はあかん。名義貸しの男が口を割ったから、捕まってしもた。