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将棋名人戦開催の舞台裏──「コロナの影響は?」「開催地はどうやって決めてるの?」朝日新聞社の”中の人”にタイトル戦運営の裏側を聞いてみた

──対局日は取材本部兼検討室みたいなのを作るじゃないですか。あそこの継ぎ盤って、名人戦だと朝日・毎日の名前の入ったシールが貼ってあったと思うんですけど、ああいう道具類の調達もお仕事に含まれるんですか?

桑高:
 あれは朝日・毎日が共催すると決まったときに作って、将棋連盟さんにお預けしているものになります。

継ぎ盤……対局中の将棋を並べて検討、研究する際に使用される盤。

──対局中の取材本部って、記者の方々が凄い勢いで記事を書いていて、その後ろから桑高さんが全体を見渡して……みたいな感じだったと思うんですが。

桑高:
 編集と運営は全く別ですから。別に私が『書けー!』とハッパをかけているわけではなくて(笑)。

──ははは!

桑高:
 我々は我々で、食事の数が足りるかなと心配したり……ほら、突然いらっしゃったりする方もおられるので。

──『勉強しに来ました!』と棋士がやって来たりしますね。記者の方やファンにとっては飛び入り大歓迎ですけど、自分が運営する立場だったらハラハラしちゃう面もありますね(笑)。

桑高:
 ツアーコンダクターみたいな感じなんです。

──あのときって、棋士と一緒に鵜飼い船に乗ろうっていう企画があったじゃないですか。

桑高:
 ありましたね。

 

──あれはどの程度、関わっておられるんですか?

桑高:
 私たちが『鵜飼いに行きましょう!』と率先してやったわけではありませんが、仕立てのメンバーの一人ではあります。

──対局1日目が終わったタイミングで、室田先生と野月先生がファンや記者の方と一緒に鵜飼い船に乗るという、すごい企画でした。

桑高:
 ちょうど5月で、鵜飼いのシーズンに入ると。だから岐阜市さんがぜひ鵜飼いをPRしたいということで。

──十八楼は宿の内部から鵜飼い船の出る長良川の岸まで直結の通路があるんですよ。岐阜の人間ならぜひ鵜飼い船に乗ってほしいと思うのは仕方ないです。

桑高:
 我々も単に行って将棋をするだけじゃなくて、地元の魅力をPRすることも大切な仕事なんです。何をしたら地元の方々に喜んでいただけるのかを考える必要がありますし、それが楽しいですからね。