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将棋名人戦開催の舞台裏──「コロナの影響は?」「開催地はどうやって決めてるの?」朝日新聞社の”中の人”にタイトル戦運営の裏側を聞いてみた

謎の絵師『くわっち』登場!?

──先ほど、編集……つまり村瀬信也さんとか佐藤圭司さんといった記者の方々との関わりのお話が出ました。朝日新聞将棋取材班は、新聞社の将棋取材チームとしてはおそらく最大規模で、動画配信などもなさっておられますよね。

桑高:
 はい。そうですね。

──その記者の方々と桑高さんは、具体的にどういった役割分担なんですか?

桑高:
 編集と、現場とのコネクションというか。私を通すこともありますし、最近では将棋連盟さんとは直接やりとりをしてもらうこともありますが。

──つまり桑高さんは、記事は書かないわけですよね?

桑高:
 そうです。

──その桑高さんが……名人戦の記事などにイラストを掲載するようになったのは、どういう経緯なんですか?

絵・桑高克直氏。(画像は「【詳報】渡辺三冠のロマン、変調か「やったー、とは…」より)
絵・桑高克直氏。(画像は「角換わり、トレンドワードに 藤井聡太七段の得意戦法」より)
 
 

桑高:
 もともとツイッターで『くわっち』(@shallvino)というアカウントを作っていて、そこに棋戦の写真をアップしたり、裏話的なものを載せたりはしていたんです。

──すみません。私、フォローしていただいたときは気づけなくて……『くわっち? 誰だ?』と(汗)。

桑高:
 ははは。まあ、そんな感じで個人的にやっていたんですが……でも去年は、コロナ禍でイベントがほぼできなくなってしまったんです。

──はい。

桑高:
 そうすると……我々の仕事というのは、本来であればタイトル戦の大盤解説会などのイベントで司会をやったり、大盤解説会にどの棋士にどの順番で出てもらうかを決めたりとか、そういうことを現場ではやっていたんですが……。

──タイトル戦は行う、でも前夜祭や大盤解説会は中止……となってしまうと、仕事がなくなってしまいますね……。

桑高:
 しかも、来たがっていたお客さんが来られない。であれば少しでも現場の雰囲気をお伝えすることができないかと。写真を載せるのもいいんですが……もうちょっと変わったこともできないかなと思って、描き始めたんです。

──それが朝日新聞デジタルにも載ったというのは、やはり記者の方々も『こりゃいいじゃないの!』となって?