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巨人の星が圧巻V! スラダン、キャプ翼、あしたのジョー、エースをねらえ、タッチが大接戦《「自分史上最高のスポーツ漫画」トップ10発表》

巨人の星が圧巻V! スラダン、キャプ翼、あしたのジョー、エースをねらえ、タッチが大接戦《「自分史上最高のスポーツ漫画」トップ10発表》

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7位「エースをねらえ!」(山本鈴美香、1973~1975)

7位「エースをねらえ!」(山本鈴美香、1973~1975)

 伝説のテニス漫画が7位にランクインです。県立西高テニス部に入部した岡ひろみが、同部コーチ・宗方仁に見出され、トッププレイヤーとして成長する作品です。当時「ベルサイユのばら」とともに、少女マンガブームを牽引しました。宗方の死で一旦連載は終了しますが、3年後に第2部がスタート。1973年には「あしたのジョー」を手掛けた出崎統が演出したアニメも始まります。1979年に公開された出崎による新作映画は、押井守や庵野秀明などアニメ界の大物に影響を与えたと言われています。

「心に残る言葉が多く、この本を読み終えることで仏門の修行の一つを学んだ感じになる。特に、宗方仁が死んだ後の2部以降は哲学的。テニスプレーヤーの松岡修造もバイブルとして海外で戦った話も、この作品がテニス漫画としても素晴らしいことを示している」(女性・59)

「スポーツと純愛を描いた少女漫画史上初のテニス漫画。岡の成長も楽しみだった。宗方コーチの運命を思うと今でも胸が熱くなる」(女性・62)

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「高校入学後テニスを始めた私は、岡ひろみに自分を重ねて練習に励みました。『この一球は絶対無二の一球なり。されば身心を挙げて一打すべし』という福田雅之助さんの言葉も、この漫画で知りました。後日、松岡修造さんがこの言葉を引用しているのを聞いて、『松岡さんも見ていたのかなあ』と思いました」(女性・62)

「高校生だというのにお蝶夫人というあだ名はどうなのと、今なら突っ込みどころ。でも上品なキャラクターでした」(女性・49)

「この作品に影響されて、中学入学後、即テニス部に入部しました(笑)。テニスがやりたいというよりも、白いスコートをはいてみたかった。懐かしい~」(女性・56)

「子どもの頃に一番夢中になり、全18巻を買い集めた。キング夫人やコート夫人やロッド・レーバーの名前はこの漫画で覚えた。アニメーションで放送されたものも全部観た。漫画は大切に取ってある」(女性・48)

「アニメで感動した。劇場版は涙なしに見られない」(男性・53)

「読みたくて、初めて女性漫画雑誌を買いました」(男性・58)

「テニス描写が意外と少ないし、スポーツ漫画というより哲学漫画かもしれない」(女性・49)