1ページ目から読む
9/10ページ目

2位「あしたのジョー」(原作・高森朝雄(梶原一騎)、作画・ちばてつや、1968~1973)

2位「あしたのジョー」(原作・高森朝雄、作画・ちばてつや、1968~1973)

 2位は、時代を越えて愛されるボクシング漫画「あしたのジョー」。主人公・矢吹丈の生き様は熱狂的な読者を生み出しました。物語は、トレーナー・丹下段平が不良少年・矢吹丈にボクサーの素質を見出すところから始まります。ジョーが、少年院で出会った力石徹は終生のライバルに。プロのリングでも拳を交えます。最終回でジョーが真っ白に燃え尽きるラストシーンは賛否両論。ジョーが死んだか否かも議論の的でした。アニメは1970年にフジテレビ系で始まって高視聴率を上げ、映画版も制作されました。ジョーの声はいずれも俳優・あおい輝彦で、今でもCMなどでジョーを演じています。

「スポーツ漫画として面白いのはもちろん、『生きること』についての示唆や教訓に満ちた作品。原作者の梶原一騎と作画者のちばてつやの関係性など作品の舞台裏を含め、様々な知見を与えてくれた。人生、そして創作に必要なことはすべて『あしたのジョー』から学べる」(男性・59)

「連載当時は、男子の漫画だといって避けていた。でも、大人になってから漫画を全巻一気読みして、初めて漫画で泣きました。力石徹がかっこよすぎる」(女性・57)

ADVERTISEMENT

「小学校のとき、ちばてつや氏の下町の優しい描写にひかれました。そして対極のストイックなトレーニングシーンと対戦シーン。最終回の最後の描写は、息をのみました」(男性・58)

「ジョーも力石もカーロスも、ボクシングに命を捧げていた。最後に真っ白になって結末はわからないが、当時映画館にも観に行き、前の席では泣いている娘もいたくらいハマった漫画でした。いまでも録画した映画を見て感動している」(男性・59)

「時代にマッチしてた」(男性・62)

「不屈の精神とコーチとの関係、終生のライバルと令嬢との関係。何かを必死に続け、落ち込み、再復活する……そこから学ぶものがあった。理科系だが、新商品を開発するときの考え方にも共通している」(男性・68)

「あのテーマ曲が耳から離れない」(男性・55)

「ジョーに憧れて、プロボクサーになってしまった」(男性・55)

「矢吹丈と力石徹は最高です。私にとってこれ以上の感動的なライバルはいません」(女性・56)

「ストイックという言葉がこれほど似合う作品はない。立原正秋の小説『冬の旅』の主人公と同じハートを感じます」(男性・70)

「アニメのジョー役のあおい輝彦さん、主題歌の尾藤イサオさんの声に痺れました」(女性・86)

「力石の葬儀のころ、ちょうど新宿の3畳間の部屋で悶々としていたなあ」(男性・72)

「私の初恋の人かもしれない矢吹ジョー」(女性・63)