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組織票でデビューを掴んだ、バヒエへの厳しい視線
もうひとり注目されるのは、ヒュニン・バヒエだ。だがユジンと違って、彼女への注目はけっしてポジティブではない。すでに大きな向かい風に直面している。
バヒエはオーディションの過程で目立つことはほとんどなく、キリングパートやメインヴォーカル、あるいはリーダーなどの要職を務めることもなかった。それにもかかわらず生存し続け、最後に一気に順位を上げてKep1erの一員となった。しかも得票はファイナリスト最多だ。
その要因は、彼女の兄がTOMORROW X TOGETHER(TXT)のメンバーであるヒュニン・カイだったからだ。この結果は、兄のファンが後押ししたことは間違いない。つまり組織票が働いたのだ。
投票方式も大きな追い風となった。期間中は毎日1回投票できるシステムで、これはファンの“熱意”の反映を目的としている。だが、この方式では組織票も“熱意”として強く反映される。
バヒエのデビューメンバー入りは、多くのTXTファンの興味をKep1erに惹き付けるメリットもあるだろう。だが、脱落者のファンには強い不満を生じさせている。一枠が血縁による組織票に取られてしまったからだ。もちろん正当な手続きで彼女がKep1erの一員となったのは間違いないが、今後かなり厳しい視線が注がれるのも想像に難くない。
実際、不満を持った韓国の一部ファンは、彼女の脱退を求めて青瓦台に国民請願(陳情)を提出した。これはアンチのパフォーマンスでしかないが、すでに火種はくすぶっている。こうしたなかで今後バヒエに求められるのは、批判を封じるだけのパフォーマンスしかない。