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第4位:失敗しない御馳走メニュー!「厚切りステーキ」

 お手軽メニューが続いたので、ここらで「御馳走」メニューにいきましょう。豪快焚き火料理の御馳走といえば、老いも若きも想像するのは極厚のビーフステーキなのでは。シンプルで満足度の高いメニューですが、炭火で焼くのは意外に難しく、焦さぬよう気を付けてると、表面がパサパサになってしまうのに、中はまだ真っ赤なんてことも。

 そこでオススメしたいのがフライパンを使った料理法です。私がかつて世話になったモンゴルの遊牧民ベギさんは「肉を網焼きなんてもったいない」と言ってました。なぜかと言えば貴重な脂が落ちるからですね。モンゴルの乾燥した大平原では脂は大切な栄養なのです。そんなわけで強めの焚き火でフライパンステーキ。しっとりとした脂の旨味が堪能できます。

「厚切りステーキ」は見た目も豪華! かつて出会ったモンゴルの遊牧民は「肉を網焼きなんてもったいない」と語ったという

 ポイントは肉をしっかりと外気温に慣らしておくことと、焼いてから数分休ませること。焼き時間の基本はカンカンに熱したフライパンに肉を入れて、表30秒、裏30秒、弱い火に移動して1~2分。もちろん用意したお肉の厚みや、焼き加減の好みで大きく時間は変わるので、皆さんのお好みの加減を、焚き火の炎を楽しみながら研究してほしいです。

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第3位:超超簡単!「箱だしカマンベールチーズフォンデュ」

 御馳走の代表格ビーフステーキを上回り、焚き火料理レシピの第3位に入るのは、驚くほどズボラで簡単なカマンベールチーズフォンデュです。

「箱だしカマンベールチーズフォンデュ」はパンにもソーセージにもあうという

 チーズフォンデュは蕩けたチーズと白ワインを煮込んだ料理で、ヨーロッパアルプス周辺の郷土料理。アニメ「アルプスの少女ハイジ」で、この料理に憧れた人も多いのでは。この料理、キャンプでやろうとすると手間もかかるし、洗い物が大変なのですが、箱だしカマンベールならすこぶる簡単に行えます。

切れ込みを入れたらあとは炭火にかけるだけ

 まず箱から出したカマンベールチーズの上面に丸と十の形に切れ込みを入れます。このとき、裏面を破らないように注意すること。このカマンベールをアルミホイルで包んで炭火の上にかけるだけ。次第に中のチーズがトロけるので、一緒に炭火で焼いたパンを浸して食べましょう。めちゃくちゃワインがすすみますよー!!