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 まずは盛大に熱々の炭火を起こしましょう。そしたら鉄の小型フライパンに缶詰の中身を入れて、オリーブオイルをこれでもかって勢いでかけ、輪切り唐辛子と潰したニンニクをドッサリ入れます。あとは炭火で熱するだけ。つまり缶詰を使ったアヒージョですね。

炭火をおこしたら具材を入れて熱していくだけ。しばらくするとぐつぐつ煮え立って完成だ

 しばらくするとオリーブオイルがグツグツと煮え立ってきます。炭火で炙ったパンをお供に食しましょう。ビールやハイボールが果てしなく飲めるので、飲兵衛の人は在庫を大量に用意しておく必要があります。

 あくまで個々人の判断ですが、「やってもいいかな」と思われた場合は、缶をそのまま炭火にかけても楽しいですよ。これがまた見た目のワイルドさと相まって、文明崩壊後の世界で「発掘した缶詰」を楽しむ冒険家の気分が味わえます。この場合は、同じく「発掘品の安ウイスキー」をチビチビ飲むシチュエーションが良いでしょう。

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 逆に豪勢な缶詰でセレブキャンパーを気取っても良いかもしれません。そんな人にオススメなのが、ちょっと高級なオリーブの実の瓶詰めとオイルサーディン缶のミックス。一緒にムール貝など海鮮系の缶詰を足しても良いかもしれません。よく冷えた白ワインと一緒に楽しんでください。

サーディンの味が濃いので、オリーブや好みの海鮮系の具材をどんどん足していくと良い

 寒い冬なら、シャケかサバの水煮缶を使っても良いですね。この場合はニンニクのかわりに生姜を入れて、オリーブオイルは少なめ、チロっと醤油を回しかけると美味いです。グツグツ煮込まれる水煮の横で、日本酒を温めているとニッポン万歳!!って感じです。

 

自分で起こした焚き火を見つめながらの食事は…

 なんでこんなメニューを1位に持ってくるんだって怒られそうですが、まあ良いではないですか。昭和以前の暮らしのために欠かせなかった焚き火と違い、現代の焚き火はあくまで「非日常」を楽しむための、一つのレクリエーション。だからこそその神秘的な火の周りには、驚きがふんだんに含まれた非日常の楽しみと快感に満ちていてほしいのです。

 

 自分で起こした揺らめく炎を見つめながらの食事は、ステーキでも、丸焼きチキンでも、缶詰でも、最高に美味しいですよ。皆さんも、ぜひ自分だけの驚きと感動に満ちた焚き火メニューを調理して、非日常な時間と空間を楽しんでください。