先日来ネットで大きな話題になっているのが、国立国会図書館の所有する約153万点の資料が、オンラインで閲覧可能になったことです。これまでであれば、国立国会図書館に直接足を運ぶか、あるいは公共図書館などに出向かなければ閲覧できなかった資料が、自宅のPCやスマホから見られるという画期的なサービスです。
特に今回公開された資料は、雑誌が過半数にあたる約82万点を占めるなど、一般の人にとっても比較的とっつきやすいのが特徴です。これらは興味のある単語でキーワード検索をするとヒットするという、ウェブ検索に近い使い方ができます。初めてインターネットで検索した時に経験した、どんな記事が見つかるか分からないワクワク感がそこにあります。
今回は、この「国立国会図書館デジタルコレクション」の「個人向けデジタル化資料送信サービス」を利用するための手続きを紹介するとともに、おすすめの検索方法や、具体的なキーワードについて紹介します。
利用者登録はオンラインで可能(ただし申込殺到中)
国立国会図書館デジタルコレクションを利用するためには、オンラインで利用者登録(個人)を行う必要があります。これまでは、国立国会図書館に足を運ばなくてはいけなかったのが、オンラインで簡単にできるようになりました。免許証など、身分が確認できる書類が必要になりますが、地方在住であっても手軽に申し込めます。
ただし現在は申込が殺到中とのことで、通常は利用可能になるまで5開館日かかるところ、それ以上の日数がかかっているとのこと。もし東京本館もしくは関西館に出向ける人であれば、直接足を運んで登録利用者カードを作ったほうがスピーディです。登録利用者カードを作っておけば、オンラインでの閲覧が認められていない資料を、館内で閲覧することもできるからです。