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わいせつ目的「デートレイプドラッグ」を検出 警視庁が開発した“新兵器”の威力とは?

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D1Dの元ネタは警察界隈で有名な“あのバッジ”?

「DDは『(Date Rape Drug)』の頭文字で、『1』は捜査一課から取ったもの。間に1が入るのは、捜査一課がデートレイプを『断つ』という意味合いが込められているそうですが、警察界隈で有名な“あのバッジ”にあやかっているのは明らかです」(前出・記者)

検査キット「D1D plus」 ©共同通信社

 そのバッジとは、赤地に「s1s」の金文字を浮かび上がらせた一課員しかつけられない憧れのバッジ。刑事ドラマでもお馴染みだ。

「由来は諸説ありますが、『search 1 select』の略で『選ばれし一課員』を示す和製英語と言われている。D1Dの元ネタはそれでしょう。一課の強い意気込みが窺えます」(同前)

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 実際、D1D plusは早速、効果を発揮しているようだ。警視庁池袋署は4月26日までに、キャバクラ店員の男性(34)を準強制わいせつ容疑で逮捕したが、

「男性は3月8日夜、店に勤務する10代の女子大生に『エステをしてあげる』と提案し、自宅に連れ込んだ。『脱水症状になるかも』と睡眠薬入りのスポーツ飲料を飲ませ、わいせつ行為に及んだ疑いです。女子大生が翌9日午後、被害を相談。D1D plusで尿から睡眠薬が検出され、犯人逮捕に結びつきました」(同前)

 警視庁捜査一課は性犯罪根絶に向け、大きな武器を手に入れた。

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