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文春オンライン、週刊文春の“別班”が総力を結集して謎に迫る『VIVANT』を120%楽しむ!

『VIVANT』公安捜査官・内野謙太が語った「福澤監督に怒られた瞬間」「堺雅人にビックリしたこと」「阿部寛のハイテンション」「鈴木の『別班』説」

『VIVANT』公安捜査官・内野謙太が語った「福澤監督に怒られた瞬間」「堺雅人にビックリしたこと」「阿部寛のハイテンション」「鈴木の『別班』説」

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――でも、あのシーンは丁寧な描写でした。砂漠をやっとこさ抜けて空港に降りた乃木には、日本円の手持ちがない場面を描いていて。

「そうなんですよ。そういうところは、普通のドラマでは省かれがちだけど」

――あのシーンのために、モンゴルに行くのは大変でしたね。

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「でも、ワンシーンなのにも関わらず、僕をモンゴルに連れてってくれる今回の制作陣はやっぱりすごいですよね」

一人だけグレーのスーツで十字架を切る鈴木

――他の共演者の方とのエピソードはありますか?

「竜星涼さんなんてお顔(こぶしを出して)こんなちっちゃいですよ。僕は、背が高くて、カッコいい阿部さんと竜星さんに挟まれている(笑)。あとで気づいたんですけど、公安で前髪が下りてるの僕だけだし、そういえば、スーツも一人だけグレーだしって」

一人だけグレーのスーツ(TBSのHPより)

――視聴者の考察合戦では、かなり内野さんは注目されていますよね。

「あのグレーはたまたまなんですよ。本当に僕を見て、変なやつだから、ちょっと変なヤツにしようって衣装合わせで変更されたみたいです。あとで衣装部さんに聞いたら、衣装の親方が『いやいや、一人だけ色が違うとか言われると思ってなかったから、ビビったよ』って言ってたぐらいで」

――第4話で、公安がハッカーの太田梨歩(飯沼愛)を捜査しに行くシーンでも、全員が神棚に祈っている中、鈴木だけが十字架を切っているシーンも話題でした。

「監督と話していたら、少なくともあのシーンを撮る段階では、日本の宗教的な多様性を描きたいという面もあったんだと思います。監督も違和感ないからそのままで行こうみたいになったんですけど、オンエアになってみたらすごい話題になっていて。

 でも、現場では監督はそうおっしゃってたけど、それすら嘘で、本当は監督の仕掛けなんじゃないかって思ったり……。僕がわかってなかっただけで、全部計算なんじゃないかって。昨日(8月27日)現場に行ったら、監督に『おーお前、色々疑われてるみたいだな』と言われましたから(笑)」

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