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白イカ専門の遊漁船「日光丸」に乗船
但馬地区最大の港である香住漁港。南防波堤の中ほどに「日光丸」の乗り場がある。出船1時間前に到着すると、すでに多くの釣り人がタックルの支度を始めている。
最近の釣果情報を共有しあって作戦を立てる声が聞こえる。出船前の高揚感が現場に漂っていた。
私の持ち物はクーラーと、醤油とみりんを混ぜた秘伝(1:1)のタレのみ。そして車内には釣った白イカをすぐさま捌けるよう、各種調理器具を準備しておいた。万全だ。
イカ釣りといえば夜釣りがメインなのだが、香住漁港では他の遊漁船も含めて17時に一斉に出船する取り決めがあるそう。そして、広大な日本海であれど白イカが釣れる好漁場は決まっており、さらに釣り場への到着は先着順なのだとか。何となく船長の緊張が感じ取れた。
まだ日が高いうちに10隻ほどの船が香住漁港を出港。水平線を目指して散り散りに進んでいく。