兵庫県美方郡香美町に位置する釣りができる宿「入り江の一軒家 みたはま荘」で日本海の絶景を前に釣り三昧、そして地魚料理を堪能した。

 最終日は町に戻り、今回の旅の目的の一つでもある白イカを釣って、釣り人の特権を存分に活かした料理をいただこう。

夏の風物詩“白イカ釣り”へ

 香美町の夏の味覚といえば白イカ。

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 イカは同属でも地方名が異なり、このあたりの地域でいう白イカとは標準和名ケンサキイカのことだ。関東地方になれば全く色彩の異なるアカイカと呼ばれるため、何イカなのか混乱することがある。

これが日本海の名物、白イカことケンサキイカ

 香住漁港でその日に水揚げされた新鮮な白イカは多くの飲食店でお刺身(活きイカ)として提供され、町の名物にもなっている。

市場の前では天日干しされた白イカも散見される

 新鮮なイカを食べることが比較的容易な環境。にもかかわらず、それでも船に乗って白イカを釣りに行くのが釣り人の性。今回の狙いは3つだ。

(1)活け造りでいただく

 釣ったイカをそのまま捌いて、釣り人にしかできない超新鮮なイカを食べる。

(2)沖漬けを作る

 生きたイカでしかできないとされる調理法。醤油やみりんなどを混ぜた調味料に生きたイカを漬け込んで、体内まで味を染み込ませた料理を作る。

(3)たくさん釣る

 冷凍庫にいつもイカがある生活を送る。

 遊漁船に乗って白イカを釣ることでQOLまで向上する……。なんともメリットだらけの釣行! 船でのイカ釣りは今回が初挑戦となるが、はたして目標は達成できるのか。早速集合場所へと向かう。