「自分も母のようになるかもしれない」と感じたワケ
――メンタルが弱っていると、「自分もお母さんのようになるのでは」という不安や恐怖を抱いたりしそうですけど。
桃戸 ありましたね。自分も気分が落ち込んじゃうし、思い詰めるので、そうなる可能性は全然あるなって。でも、私は友だちにすごい恵まれてたんで。落ち込んでも、みんながいることでズドーンとまではいかなかったんですよ。なので、変な考えを起こすことはなかったですね。最近は、「自分も母のように」って思うこともまったくないし。
ただ、母に似てるところはあるなって。他人にすごい気を使ってしまうんですよね。人から嫌われたくないって意識が強くて。でも、負けず嫌いなところとかストイックなところもあって、そこは父譲りなんですけど。
――自己肯定感の低さみたいなものも。
桃戸 あんまり、褒められてこなかったところがあって。「完璧にできてないとダメなんじゃないか」っていうのが、ずっとあって。なにかで努力しても、それを自分でも認められなくて、「がんばったな」と思えなかったんですよね。
だから、あんまり自分に自信がなくって。容姿とか褒められても、あまり刺さってこなかったというか。「なんで、私にそんなこと言うの」みたいな感じだったんですね。
筋トレを始めて自己肯定感が上がった
――筋トレを始めたことで、自己肯定感が上がったのでは。
桃戸 ジムで体を動かしてるときって、なんにも考えなくていいんで。そういう面でストレス発散になっていましたね。あと、食事にも気をつけるようになったので、痩せたり、体型が変わっていって。そうなると、やっぱり自分に自信がつきましたね。楽しくやれたし。
――いきなり筋肉がある人や身体が仕上がっている人はいませんから、ビフォーアフターのインパクトはありますしね。
桃戸 筋トレは効果が見えやすくて。絶対に過程が反映されるんですよ。それで大会とかで1位、2位、3位って勝ったりすると、それが自分が頑張ってきた成果としての数字になるんですよね。そういった過程の積み重ねで、自己肯定感が上がりましたね。