昨年8月、Xにて「この世の全てを疑ってそうな目をしてる」のコメントとともに「出身地:静岡県生まれ、モスクワ育ち、東京に実家有」「最終学歴:チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院ピアノ科中退」という、ただ者ではない感に満ちた経歴が紹介され、注目を浴びた芸人きり(21)。
そんな彼女に、バズった感想と反響、ピアノの練習に明け暮れたモスクワでの学生時代、世界三大音楽院のひとつであるモスクワ音楽院での日々などについて、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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「なんで、万バズしてんだよ」って連絡が来て
――Xでの「この世の全てを疑ってそうな目をしてる」の投稿(https://x.com/febc147227/status/1828120065176445421)が、現時点で表示回数が600万以上となっています。あまりの反響に驚かれたのでは。
きり そんなことが起きているとは、まったく知らなくて。朝起きたら、Xのフォロワー数が6倍になっていたんです。フォロワーが100人程度だったんですけど、急に600人になっていて「なんだ?」と思ってたら、先輩から「なんで、万バズしてんだよ」って連絡が来て、そのXの投稿が送られてきて。
――起きたらフォロワーが6倍は、驚く一方で不安にもなりますよね。
きり 「なにかしたわけでもないのに、急にそんな」という。経歴だけでバズることなんてあるんだなと思いました。
――Xのアカウントを持っていても、チェックしない?
きり ロシアではXがあまり使われてないのもあって、私自身、そんなに興味がなくて。日本に帰ってから宣伝のためにもXを始めたほうがいいって言われて、告知用のアカウントを作ったんですけど、自分のも他人のも見ないでいました。自分からなにかを投稿することも、そんなに得意ではないので。
――とはいえ、SNSでのバズりぶりはいろいろとチェックしましたか。
きり 万バズを教えてくれた先輩から「引用リツイートは、絶対にぜんぶ見なさい」と言われたので、すべて目を通して。「一重ってこんなにイジられるんだな」とか「一重だと目つきが悪いって言われるのか」って。
「好き」ってDMも届いたりして、私なんかでもそんなことがあるんだなと思ってうれしかったですね。でも、返信は絶対にしないです。
――そのあたりは気を付けている。
きり 既読も付けません、距離は保ったほうがいいなと。