東大卒業後、TBSに就職するも2年で退職、その後友人と立ち上げたYouTubeチャンネルが大当たりし、登録者数132万人超の人気チャンネルYouTuberとなった斉藤正直さん(32)。東大、テレビマン、YouTuberと光輝く看板を次々とかけ替えながら、華やかな道を走り続ける斉藤さんに、3回に渡りインタビュー。

 第3回でうかがうのは、新たにYouTubeの個人チャンネルをスタートさせたワケ、そして斉藤さんが目指しているという「日本茶で世の中を潤す」の意味とは……?(全3回の3回目/最初から読む

ダークネス星からやって来た「闇病み子」

――斉藤さんがTBS同期の西江さんと立ち上げたYouTubeチャンネルに「闇病み子」さんという濃いキャラクターのかたが出演されています。「ダークネス星からやって来た性別不詳の宇宙人」というところ以外、斉藤さんと経歴がまるっとソックリですね。

ADVERTISEMENT

斉藤正直さん(以下「斉藤」) そうですね。

斉藤正直さんと「闇病み子」さん

――斉藤さんは第1回の動画に出演していますが、第2回からは「病み子さん」が代わりに出演するようになりました。なぜ彼女が起用されたのでしょうか?

斉藤 僕があまりにも出役として向いてないというのがありました。だからリアクションがしっかりしている病み子を出そうということになって。

――斉藤さんご自身がリアクションをしっかり見せるのは難しかったのですか?

斉藤 カメラで撮ると、思っているより何倍ものリアクションを取らないと画面越しには伝わらないんですが、僕自身「面白くない」と言われることが怖いと、大きいリアクションとか取りにくいんです。そこがあの病み子なら、大きなリアクションが取れるっていうところがありまして。

©︎文藝春秋

――なるほど。それで病み子さんが降臨……いえ、起用されたんですね。病み子さんはかなりストレートなもの言いをされますが、そこに人気の高さがありますよね。

斉藤 ネットで意見を発信すると批判に晒されるリスクがあって、それを恐れて誰もが言論を控えがちですが、病み子は、そういうのを気にしない。だから自分の思ったことを率直に怒りとして表せる。そこがいいところだと思います。

――名前に反して明るい性格ですよね。

斉藤 でも心の中には闇を抱えてるんじゃないか、っていうところもありますよ。