Perfumeが2年ぶりに紅白歌合戦に戻ってくる。それと同時に彼女たちはこのステージをもって“コールドスリープ”(活動休止)へと入る。昨年、結成25年を迎え、今年はメジャーデビュー20年という節目だった。今年はメンバーのプライベートでも、11月にあ~ちゃんの結婚発表という大きな出来事があった。
90年代以降、女性アイドルグループが継続していく場合、メンバーの卒業と加入が当たり前のように繰り返されている。そのなかにあって、PerfumeはCDデビュー以来、この3人で変わらず活動を続けてきた。この点だけとっても、Perfumeは唯一無二の存在といえる。 (全2回の1回目/続きを読む)
小5でアクターズスクール広島に入学した3人
Perfumeの誕生は1999年。この年、小学5年生だった3人はアクターズスクール広島の1期生オーディションに合格し、入学する。あ~ちゃんとかしゆかはすでにその前年、芸能スクールの体験レッスンで出会っていた。2人はスクール内でのユニットオーディションに際し、もう1人の生徒と一緒に「ぱふゅ~む」というユニットを結成する。
ぱふゅ~むはスクールのイベントでは必ず呼ばれるほどの人気グループとなる。だが、2001年に1人が脱退。あ~ちゃんとかしゆかは新たにのっちにメンバーになってもらおうと、スクールのエレベーターで「彩乃ちゃん(のっちの本名)、ぱふゅ~むに入らん?」と声をかけた。憧れだったグループから誘われ、のっちはうれしくて「うん、入る!」と即答したという。
のっちが加入した翌年、2002年には地元のインディーズレーベルから「OMAJINAI★ペロリ」「彼氏募集中」とCDを2枚リリースし、広島限定のローカルアイドルとして活動する。当時、CDショップでのインストアライブを行うにあたり、チラシを手作りして3人で雨や雪が降るなかも配ったが、来場者はわずか2人という経験もしている。

