「ただの観光客なので大事には至らない」と…
――撮り鉄で伝わるノウハウを実践していたんですね。それで大丈夫だと思っていたら、それが油断だったと。
照井 そうです。ロシアへ行くと入国時に別室送りとかされる事が多かったんですけど、ベラルーシは簡単な質問程度で入国できたし、ドローンや撮影機材が入ったカバンを見られても何もなく入れました。
――でも、同じ年の7月に、日本人が鉄道を撮影して逮捕されていますよね。それでも自分は大丈夫だと思っていたんですか?
照井 以前逮捕された方は、ベラルーシに居住していましたよね。でも自分はただの観光客なので、そんな大事には至らないと甘く見ていたんだと思います。
――照井さんが拘束された時はそれほど言われていませんでしたが、その前に拘束された方については「本当にスパイだったのではないか?」という論調が日本でもありました。実際、中国にスパイ容疑で拘束された方の中に、公安調査庁職員と接触があったという方がいたという報道もあります。そういうことはありませんでしたか?
照井 いや、自分は本当にただの鉄道が好きな無力な若者なだけです。直前まで大学生でしたしね。
最初は拘束されるような雰囲気もなかった
――撮影データはクラウドに退避したけど、職質受けた際に面倒になりそうなGoogleフォトやXアプリを削除しようとして、Android端末をいじっているところを、警官に見られたわけですよね。iPhoneのは消せたそうですが、Androidのアプリは消せたんですか?
照井 最初は拘束する雰囲気もなく軽めの話もできて、スマホもいじれたぐらいだったんです。その時にiPhoneのアプリは削除したんですが、バックアップ中でポケットに入れていたAndroidは削除できず、気づいたらiPhoneの中身をがっつり見られていました。そこまでやるのかと思ったんですけど、Androidを出すタイミングも逃したんで、アプリ削除しないとややこしくなると思って削除を試みたんですが、それが裏目に出ました。
