スマホが没収されるも、写真データはそのまま

――じゃあ、Android端末のGoogleフォトアプリにアクセスできる状態で没収されてしまったんですか。

照井 そうですけど、最終的にデータは削除されていませんでした。

――データは無事だったんですか。

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照井 これは自分も意外でした。写真は脳の拡張機能だと思っているので、写真がなければ旅する意味もなくなっちゃうと考えていました。もし、写真が全部消されていたら、旅行の趣味とは決別していたと思います。

照井さんが拘束直前に撮影した列車(2024年12月1日)(『ベラルーシ獄中留学記』より)

コミケに出展予定→「欠席情報」がSNSで拡散

――拘束されたその月末開催のコミックマーケット105に「鉄道・旅行・メカミリ」ジャンルでサークル参加を予定されていましたね。拘束されているから出られない訳ですけど、どう処理されたんですか? 僕も同じジャンルで参加していまして、気になっていて……。

照井 一応、友達の売り子が、サークル主が拘束されて出られませんというのを告知していたみたいですね。粋なはからいというか……。

照井さんが出展予定だったコミケブースには、ベラルーシのルカシェンコ大統領の写真が置かれていた(本人提供)

――SNSで拡散されていたのを見ました。じゃあ、キャンセルという訳ではなかったのですね。

照井 そうですね。とはいえ自分の意思で何もできないので、友人が独断でやったことでした。友人が言うには、無断欠席すると今後出展できなくなっちゃうかもしれないから、一応何かしらの形で出しておこう、みたいな感じだったようです。(つづく)

撮影=佐藤亘/文藝春秋

※2026年4月10日現在、外務省はウクライナ、ベラルーシにおいて高い危険情報を発出しています(ウクライナおよびベラルーシのウクライナとの国境周辺地域で危険レベル4〔退避勧告〕、それ以外のベラルーシ全土で危険レベル3〔渡航中止勧告〕)。不要不急の渡航の中止、滞在中の場合は早期出国が強く求められています。

次の記事に続く 「嘘ついたらどうなるか分かりませんよ」と脅され、歯向かうと“往復ビンタ”も…ベラルーシで拘束された日本人(25)が語る、獄中での“衝撃体験”