そして、病気が治った8月6日、小平と柳子さんは品川駅で午前10時に会う約束を取り交わす。が、夜になっても彼女は自宅に戻らない。心配になった母親は教えられた住所に小平を訪ねた。小平によればその日も長らく待ったものの柳子さんは姿を現さなかったそうで、母親は引き上げるしかなかった。

「そりゃあ酷いものだった」ついに男が口を開いた

 こうした経緯を知った警察は遺体発見から2日後の8月19日、小平(同41歳)を愛宕署に連行。同時に家宅捜索を実施し、柳子さんの持ち物であったパラソルを発見した。小平が犯行を自供するのは翌日のことだ。

 供述によると、柳子さんは8月6日午前10時、約束どおり品川駅東口に現れた。小平は巧みに嘘をつく。今日は米軍兵舎に出入りする証明書がない。丸の内のアメリカンクラブで紹介状をもらってあげるから、その前に腹ごしらえをしよう。

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 2人して増上寺境内の裏山で弁当を並んで食べるうち、小平は豹変し関係を迫る。嫌がる柳子さんの横っ面をひっぱ叩き、問答無用で下着を脱がせたうえで強姦。その後、彼女の首を絞めて殺害したのだという。柳子さんの首が太かったので10分くらいは力を抜かず、そのせいか彼女の死顔は黒ずみ、「そりゃあ酷いものだった」と取調官に小平は言ってのけたそうだ。