第2世代のプロファイラーたち――新たに行動科学課に配属されたロン・ウォーカー、ビル・ヘイグマイア、ジャドソン・レイ、ジム・ライト、それに見習いプロファイラーのグレッグ・クーパー――が現行の事件に関わりはじめたところだからだ。答えは間もなく出るだろう。彼らがどう成長し、仕事にどう貢献するかは、プロファイリングの未来に大きな影響をあたえるはずだった。
もしこれらの新メンバーたちが、手に入れた情報にもとづいてアンサブの行動パターンを分析し、再構築し、分類することができたとすれば、プロファイリングは学んで身につけられる技術だと言える。新加入の捜査官や法執行官を訓練し、成長させることができた先例となり、青写真になるわけだ。
シリアルキラーに白人が多いワケ
いずれにしても、4人の捜査官と見習いが1人、行動科学課に入ったことで、私たちの肩の荷がだいぶ下りた。今までよりはるかに多くの事件を担当できるようになったのもあるが、取り組む事件の幅も広がった。それまでは、私たちがプロファイリングをしたのは、研究材料としても実際の事件捜査としても、18歳から25歳までの男性加害者ばかりで、ほとんどが白人だった。犯罪者の犯行の方法や動機はさまざまだが、人口統計学的にはほぼ同じ階層に収まる。
理由の一部は、当時知られていたシリアルキラーはそういう人々だったという単純な現実だ。しかし、それは同時に、警察カルチャー全体の弱点でもあった。70年代末から80年代初め、マイノリティが被害を受けた事件に比べ、白人が被害者である事件のほうが徹底した捜査がおこなわれたからだ。残念だが、それが真実であり、私たちの課題でもあった。ありとあらゆる階層の犯罪者やその犯罪を理解しようとしても、それが妨げとなったのだ。
いまだにアカデミーには数人しかいない女性の1人だった私は、ほかの誰より社会にはびこるこの問題に敏感だったのだと思う。仲間はずれにされる気持ちはよく知っていたし、そういう側面の持つ意味が身をもってわかるようになった。私はチームに対してこの点をしばしば強調したし、多様なバックグラウンドを持つ捜査官がいたほうが犯罪の多様性を知り、視野を広げることができると話した。すると2、3人はなるほどとうなずくが、それで終わることが多かった。